Column

2024/05/08

新しい選択⁉ ラボグロウンダイヤモンド

ラボグロウンダイヤモンドとは簡単に言ってしまえば、”人工ダイヤモンド”の事です。

なんだ、偽ものか…と思われてしまうのですが、少し難しい表現をすれば、化学組織、結晶構造、物理特性が全く天然ダイヤモンドと同じなのです。
唯一の違いは、地球の奥深くで何万年も時間をかけて作られるのか、最新の研究所で作られるか、という点です。

海外では主流になりつつあるラボグロウンダイヤモンドですが、日本ではなかなか受け入れられていないのが現実です。何故なのでしょう…?

残念ながら我が国 日本は地球温暖化や生物多様性といった環境問題において他の先進国と比較すると決して進んでいるとは言えない現状があるからだと思います。

天然ダイヤモンドを採掘するには、児童労働や強制労働などの人権問題や 天然ダイヤ1.0ctを採掘するのに 約2~25万トンもの土砂を掘り起こさなければならない環境問題が大きく、また天然ダイヤの流通によって得た資金は軍事目的に使用されるケースも少なくないのだそうです。

こうした側面からこのような問題に敏感な海外諸国では、天然ダイヤ離れが進んでいるようです。

天然ダイヤと全く同じでありながら、生成するのに採掘のようなお金がかかることもないラボグロウンダイヤモンドは、同じグレードでも天然ダイヤモンドの1/10の価格というのも、広まる要因の一つと言えるでしょう。

どっちが良くて、どっちが悪いという話ではなく、最新の科学の進歩のおかげで、ジュエリーにおいても、これまでには無かった”新しい選択”が出来る時代になったという事です。

それはお客様だけではなく、商品を仕入れしていく、私共にも同じことが言えます。

様々な角度からの価値観を模索し、今後の商品展開を考えていきたいと思う、今日この頃です。